2012年6月25日月曜日

ミノープラグの接続について


現在の渓流ルアーシーン、つとに渓流ミノーイングと呼ばれるジャンルにおいては、能動的なロッドを操作による「トゥイッチング」等のテクニック抜きで語られることはほとんどないでしょう。
ただ、どのように操作したらミノーが効果的に動くのか、といった話はそこかしこで出るものの、ミノーをどう結ぶのかという話は案外聞こえてないものだと僕は感じます。
実は最近、ルアーの接続方法について質問を受けました。
その質問に答えながら、もしかすると結構迷いがある方が多いんじゃないかと、ふと思ったんです。


皆さんはどのようにしてラインとミノーを結んでいますか?


ほとんどの方がスプリットリングもしくはスナップを介した直結方法を採っておられるんじゃないでしょうか。
結節方法はいくつかありますので、例を挙げながら話を進めることにします。





まず、プラグの接続に適しているとされる一般的方法は以下の3つでしょう。



方法①【スプリットリングを介して直結】

固定されている接点は一箇所。
ロッド操作がミノーにダイレクトに伝わりやすく、且つルアーのあらゆる方向への動きを妨げにくい結節方法です。
僕が常用するのはこの方法。
ルアー交換のたびに切ったり結んだりという煩わしさがあるのと、リングの段差にノットが入らないように気をつける必要があるというのが難点ですが、結び目の強度劣化に気付きやすいという一面もあります。






方法②【スナップ等を介して直結】

固定されている接点は一箇所。
特徴的には方法①とほぼ同等であるけれど、ルアー交換の都度切ったり結んだりが不要ということで、おそらく一番多くのアングラーが採っている方法だと思います。
結節部の強度低下に気を配らないと、不意のラインブレイクなどの憂き目に遭いやすいのが難点いえるでしょう。
僕なんかは小さいスナップが開け辛いという理由で使いません(苦笑)
なお、糸撚れを嫌う意味でスイベル付きの所謂スナップスイベルを使用される方もおられますが、プラグにおいては回転する要素、頻度も極少なので、あまり気にする必要もないでしょう。
もとより遊ぶ部分が増えるのは避けたいわけですし、ルアーの鼻先に重いものはできるだけ少ないほうがルアーの動きがより生きると思いますから、使用するメリットはほとんどないといって良いと僕は判じます。






方法③【フリー・ノット】

リングやスナップを使わず、ラインで輪っかを作ってルアーの自由を妨げないようにするという結び方がフリー・ノットです。
理論的にはルアーの動きの自由度を妨げない方法ではありますが、常にラインと金属がこすれあう結果になるので、渓流で一般的な4lb前後のナイロンなどライトラインの釣りではオススメしかねます。






以上が代表的な結節方法だと思います。
私見ですが、フリー・ノットを除く方法①および②が、ロッド操作を多用するような用法を前提とした渓流ミノーイングにおいては基本であり基準であろうと考えます。



次に、できれば避けたほうが良いという方法です。
ある意味、ここからが本題でしょう。



避けたほうが良い方法①【ラインアイに直結】

リングやスナップを介さず、直接タイトに結んでしまう方法です。
ルアーの持つ動きを妨げるというのが、避けたほうが良いという根拠です。
ロッド操作がダイレクトに伝わるからいいという意見がありますが、仮にそうだとしても、動きが妨げられるのなら意味を成しませんね。
ローリングアクションの強いルアーをタダ巻きで使う場合など、極限られた場合にのみ、悪影響が出にくいとは言えると思いますが、それでもあくまで採る意味は薄いと思います。






避けたほうが良い方法②【リングとスナップを併用する接続】

ルアーの自由度が上がると思われるかもしれませんが、実は一定以上のフリー接点は相乗効果として働かないばかりか、フリーな接点、つまりは緩衝部が複数あることでロッド操作などの入力を食ってしまうというデメリットが生じてしまう方法だと思います。
実はこれが一番良く見かけるものだったりしますが、ルアーによって程度差はあるものの、タダ巻きで使うのでないならば避けるべき方法だと思います。
もちろん、スイベル付ならなおさらです。
極論ながら、リングなりスナップなりを複数連結したとしたら・・・結果は容易に想像できると思いますが如何でしょうか。








以上ですが、皆さん如何でしょう。

もちろん、僕が避けたほうが良いといった方法でも、使用者に明確な理由や目的があるのなら、どんな方法を採ろうが構わないと思います。
ただ、僕的には数十年のキャリアの果て、フリーな接点は一箇所にするべきだという感覚が経験則として確立されているということは偽らざる事実であり、Leafシリーズだってそういう前提で創ってきたというのは間違いありません。

ご自身に明確な意図がないのであれば、騙されたと思って、オススメの結節方法①もしくは②を試してみてください。








※ただ今のBGM   待ちぼうけ by 堀ちえみ



Facebook
Shinji Ohshimaさんの「いいね!」

Facebook
Shinji Ohshimaさんの「いいね!」

0 件のコメント:

コメントを投稿