Total Page View

2012年11月11日日曜日

【EGOIST流カラーセレクト論】 カラーセレクトに関する考察 -その1- 「ベースカラー」


ルアーのカラー選びって人それぞれ。
自身に確固たる基準があるアングラーも多いと思います。
でも、特に初心者など、いつ、どんなカラーを選べばよいのか、そんな疑問を持つ方も多いのも間違いないでしょう。
現に、イベントやセミナーなどで受ける質問で一番多いのがカラーセレクトに関するもの。
釣りネタもないこの時期ですし、僕なりのカラーセレクト論などつらつらと書いてみようか・・・などと思ったわけです。
実際は、ずいぶん昔に自身のブログでも書いたことなんですが、若干の加筆修正を加えて、あらためて書かせていただきたいと思います。

何度かに分けて書かせていただきますけれど、貴兄がお暇な時にでも、ぜひご参考いただければ幸いです。



【まずベースカラーを考える】

僕がカラーを選ぶ際、考え方の原則となるものがあります。
それは、最初に金、銀、パール、そして黒(っぽいもの、も含む)という、カラー全体を構成する基本となるベースカラーを決めるということです。
バックやベリーのカラーが持つ意味よりも、これらのベースカラーがほぼそのカラーのアピール度を(高い低いにかかわらず)支配すると考えています。

余談ですが、その考え方を基本として、僕なりにあらゆる状況下で必要となるであろうと考えられるものを纏めたのが、EGOISTルアーにおける「レギュラーカラー」とよばれるラインナップなんです。
レギュラーなカラーラインナップを設定しているハンドメブランドって珍しいと思いますが、これらを揃えておけばほとんどの状況をカバーできると考えているカラーを設定するというのは、こと「釣る」ということに特化して考えれば、僕は自然なことだと考えています。



【ベースカラーの考察】

●銀/SILVERベース
水中が明るい時にセレクトするベースカラーです。
EGOISTのスタンダードカラーラインナップでいうと、青銀/PB、黒銀/OB、あゆ、やまめの四色がそれにあたります。
一撃必殺的な最強のフラッシングで高いアピール性をもっているのが銀/SILVERベースカラーと捉えるのがEGOIST流。
季節や環境にもよりますが、僕的には、だいたい午前8時ころから午後5時ころの、水中に充分に光が差し込む時間帯(つまりは、光の入射角が垂直に近い時間帯)は銀/SILVERベースを多用します。
つまり、特別な理由がなければ一日のほとんどを銀/SILVERベースのカラーで通すということになります。


●金/GOLDベース
朝夕のマヅメ時や濁りが入った時など、何らかの理由で水中が暗い時には、真っ先に選ぶベースカラーです。
EGOISTのスタンダードカラーラインナップでいうと、赤金/PB、緑金/OBの二色がそれにあたります。
銀/SILVERベースに比して、金/GOLDベースのフラッシングは、にじむような光の拡散が特徴と捉えるのがEGOIST流。
ただし、自然の急激な変化や先行者の気配など、何らかのプレッシャーがあると感じた場面においてフラッシングによるアピール度を和らげたいと思った時には、本来なら銀/SILVERベースを選ぶべきシチュエーションであっても金/GOLDベースのカラーから入るというのもEGOIST流です。
また、金/GOLDベースを選ぶべきタイミングは光量が少ないシチュエーションであるというEGOIST理論から考えれば、銀/SILVERベースが本来の強いフラッシングによるアピール力を発揮できないタイミングであるとも換言できます。
つまり、水中が暗い時、よりアピールを抑えたいのであれば、あえて銀/SILVERを選ぶという逆説的発想もEGOIST流なのです。


●パール/PEARLベース
明るくても光量が少ない時、つまり、曇りや雨の日に最初に選ぶベースカラーです。
EGOISTのスタンダードカラーラインナップでいうと唯一、若しゃけがそれにあたります。
銀/SILVERベースや金/GOLDベースと比べてフラッシングという点ではさほど期待できませんが、実は魚たちには見えるらしい紫外線反射を一番期待できるという学術的根拠に裏付けられたベースカラーであると考えるのがEGOIST流。
事実、パールベースカラーには、僕自身も曇りの日に何度も助けられた経験があり、元来、人の目に見えないUV光線の眉唾的話も得心できるものなのです。
たとえば、シーバスなど夜釣りが盛んな魚種が良く釣れるカラーとして、パールやホワイトベースが挙げられるのは偶然じゃないでしょう。


●黒、ガンメタ/BLACKベース
黒ベースに関しては、先述の3つのベースカラーとは若干意味合いが違い、絶対ないといけないというものではないけれど、時として劇的に効く場合があるので持っているといいよ、といったニュアンスで捉えていただければいいかと思います。
例えば、曇天時などパールベースを選ぶべきタイミング時であったり、また、日中の明るい時間帯に行うシェード狙いや水中が暗い時間帯など、時として必要となる場合があると感じているのが黒なんです。




とりあえず今回は基本となるベースカラーの選択方法について書かせていただきました。
皆さんいかがでしょうか?

僕の渓魚達に対峙する際の考え方の基本はいたってシンプルです。
それは、「目立たせたいか否か」に尽きます。
相手は本能のみで生きる自然界の住人達であり、あれこれ理屈を考えから行動していたのでは死に直結する可能性が高まるだけかもしれない環境で生きる者たちといえる存在なのです。
ベースカラー論にしても、複雑な理論に聞こえる能書きかもしれませんが、要は目立つか否かの判断に因るのです。



~続く・・・









※ただ今のBGM   シンシア by 堀ちえみ

0 件のコメント:

コメントを投稿