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2012年11月12日月曜日

【EGOIST流カラーセレクト論】 カラーセレクトに関する考察 -その2- 「銀/SILVERベースレギュラーカラー」


今回からは、前回の「ベースカラーの考察」について、EGOISTルアーのレギュラーカラーをカラーごとに解説させていただきます。

まずは銀/SILVERベースから。



●銀/SILVERベース


【青銀/PB】


光量のある条件下では最強のフラッシングとUV反射効果で最も高いアピール力を持つと捉えているのが青銀/PB(PB=パールベリーの意)と考えるのがEGOIST流。
バックの青にしてもパールベリーにしても短い波長の色であり、UV反射と相まって、アルミのフラッシングとともに最大級のアピール力があるというのが根拠です。
よって、ハイピッチのヒラウチによるハイアピールというLeafのコンセプトにおいて、絶対に外せないカラーであり、ある意味Leafのコンセプトカラーともいえるのが青銀/PBです。

ただ、このテの色のルアーが売れない色であるのはルアー業界既知の常識(苦笑)。
所謂「釣れる色と売れる色は必ずしも同じではない」という巷説です。
国内で売れないというのは、おそらく国内の恒常的にハイプレッシャーなフィールドでは、魚に対してのファーストインパクトが強すぎ、釣れにくいという現象につながってしまうことが一因であると考えますが、売れない色であろうとも効果的な色であることは間違いありません。
余談ですが、国内はもとより、少ないながらも海外でいろいろと釣りをした僕の経験から、トラウトに限らず様々な魚種、世界の様々な地域で最も平均的に効果が期待できる色はブルーバックシルバーではないかと考えるのは、正直なところ言い過ぎではないように感じるというのは、僕の偽らざる思いです。




【黒銀/OB】 
















青銀/PBと並んで、僕の釣りの基本構成を成すカラーです。
シルバーベースのフラッシングを生かしながら、バックのブラックによる明滅効果を期待できるのがこのカラーの特徴であると考えるのがEGOIST流。
青銀とどう違うのか・・・
言わば、青銀が健全に消えることなく明滅する電球とすれば、黒銀は完全に消える瞬間のある点滅する電球とでも例えれば良いでしょうか。

視界の隅に在る電球を想像してみてください。
点いた瞬間、暫くは電球の存在が気になるでしょうけれど、点きっぱなしだと、いつしか電球の存在を忘れてしまうと思います。
しかし、その電球が点滅、もしくは明滅しはじめた瞬間、また電球の存在を気にしだすとは思いませんか?
それが、魚に能動的に働きかけてアングラー主導のゲーム展開を趣旨とする僕がフラッシングの強弱やピッチにこだわる理由です。
明滅なのか点滅なのか・・・その微差がもつ意味は、決して無視できるほど小さくないと考えます。



【あゆ
















レギュラーカラーの中でTop3に入る売上を誇るカラー(笑)
皆さんやはり、鮎というのはベイトフィッシュという観点において相当意識されていると見受けられます。
しかしEGOISTのあゆは、実はベイトフィッシュを意識して塗ったものではありません。
トラウトを狙ううえで重要になりがちな色をあゆというモチーフで仕上げた色に過ぎないと言っても過言ではないのです。
もちろん、鮎というベイトを意識したナチュラルめなカラーとしてセレクトすることもありますが、どちらかというと反射や色合いの具合で他の色と使い分けるカラーであるという位置づけのカラーであると捉えるのがEGOIST流なのです。
「あゆ」カラーは、実は、背中から肩に吹いたグリーンの塗料にUV反射効果を期待して蛍光剤を配合したグリーンを吹いてあるんです。
つまり、シルバーベースのフラッシングとパールベリーのUV反射に加え、バックの蛍光剤入り塗料にもUV反射を期待した、ベイトフィッシュの模倣というよりルアーとしての高い存在感を期待して塗ったカラーと言えるのです。

余談ですが、EGOISTとしては「鮎」でもなく「アユ」でもない、「あゆ」という平仮名表記に拘ります。
理由は・・・雰囲気です(爆)
古の世では女文字とされた「ひらがな」に、溪魚と関わる道具としての侘び寂を感じるのです(^^ゞ



【やまめ】

















「やまめ」も「あゆ」と並んでTop3に入る売れ筋カラーです。
そろそろお気づきの方もおられましょうが、この「やまめ」カラーもまた、ヤマメという溪魚を意識した色ではないんですよね。
体側に吹いた黒いパーマークでフラッシングが抑えられているので、シルバーベースとしては若干弱めのアピール力を持つと思っていただいて結構かと思います。
敢えて言えば、「あゆ」よりも少々弱めの色という位置づけでしょうか。
例えば、アピールを少々抑え気味にしたナチュラルめなフラッシングを意識したいけれど、アクションの強さは落とさないで使いたいなんて思った時にセレクトするといった感じでしょうか。

因みに、「やまめ」も平仮名なのは、「あゆ」と同じ理由なのは言わずもがなです。





・・・続く










※ただ今のBGM   助手席からI Love You by 堀ちえみ

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